Mama Kids Column - 季節の行事 -

梅雨

By mamakids On 07/01/2012

 

「梅雨」は、6月~7月中旬、中国の長江下流域から朝鮮半島、

日本列島(北海道を除く)に見られる雨期のことです。

それほど雨足の強くない雨が、長期にわたって続くのが特徴です。

中国では「梅雨(メイユー)」、韓国では「長霖(チャンマ)」と呼びます。

 
 

ところで、「梅雨」はなぜ「梅の雨」と書くのでしょうか?

「梅雨」は、東アジア特有の雨期で、「梅」も東アジアにしか生息しない植物です。

梅雨の雨は、梅にとって恵みの雨です。

この季節に雨が降ることで、梅の実は大きく膨らんでいきます。

 
 

「梅雨(ばいう)」とは中国で生まれた言葉で、語源には、いくつかの説があります。

●「梅の実が熟す頃に降る雨」

という意味で、中国の長江流域では、「梅雨(ばいう)」と呼んでいたという説。

●「黴(カビ)が生えやすい時期の雨」

という意味で、「黴雨(ばいう)」と呼んでいたけれど、カビでは語感が良くないので

同じ読みで季節に合った「梅」の字を使い「梅雨」になったという説。

 
 

そして「梅雨」という言葉は江戸時代に日本へ伝わり、

その頃から、日本でも「梅雨(つゆ)」と呼ばれるようになりました。

それにも、いくつかの説があります。

●「露(つゆ)」から連想した。

●梅の実が熟し潰れる時期だから「潰ゆ(つゆ)」と関連つけた。

「梅雨」という言葉が伝わる以前は「五月雨(さみだれ)」と言い、

「さ」は陰暦の5月(現在の6月)、「みだれ」は「水垂れ」を意味します。

 
 

また、梅雨期はカビなどの微生物が発生しやすく、食品などの腐敗しやすい時期で、

食中毒などに注意しなければなりません。

でも、微生物は日本の食物の基本となる味噌、しょうゆ、酒、納豆などを作るのに

重要な働きをしていて、これらを上手に取り入れたのが日本文化の1つです。

 
 
 

参考 月向農園 なんでも梅学  http://minabe.net/gaku/kurashi/tsuyu.html

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