「お母さんの味、おうちの味を子どもたちに伝えたい」と願う、ママキッズネットワークの手前味噌仕込み。株式会社天塩様にご協賛をいただき、8年目を迎えました。今年は新型コロナウイルスの感染拡大に配慮し、オンラインでの開催です。
いつもは大勢の親子連れでにぎやかなアマシオスタジオですが、今年はひっそり…と思いきや、嬉しいことに、小学生の頼もしい助っ人が2人も参加してくれました！
小６のTくんと小１のMちゃんは、ママキッズ理事 川上の子どもたちです。小さな体いっぱい使って上手に豆を潰していくMちゃん。物心がつくかつかないかの頃から毎年味噌を仕込んできたＴくんは、カメラの前でも臆することなく手慣れた様子で味噌を詰めていきます。さすが、おにいちゃん！
途中で、「なぜ、天塩の塩で味噌を仕込むとおいしくなるのか」「味噌の表面に出るカビなど」について株式会社天塩のスタッフの方からご説明をいただきました。実際に、味噌蔵で味噌作りをされていた尾形さんは発酵菌に対する愛情も人一倍です。「おいしくなあれ！」と思いを込めながら味噌のフタをそっと閉めました。
無事に仕込みが終わった後は、「ばい菌にまけない！元気な腸には発酵菌」のタイトルで発酵食品と免疫力のお話をしました。発酵食品の5つの効果や腸との関係、体も気持ちも快調に過ごすために最適な「おみそ汁」、「しあわせホルモン」など、コロナに負けない生活のヒントを受け取っていただけましたか。
続いて、群馬県で「キッチンスタジオKANAFULL」を主宰しているママキッズ理事 金澤から、味噌をアクセントに使った新感覚のスイーツをご紹介しました。実演は、バレンタインデーにぴったりな和風の「味噌トリュフ」。実は、チョコレートのカカオも、洋菓子に欠かせないあの香料も、発酵の賜物なのです！みんな大好きな和菓子に味噌をプラスするレシピも、ぜひお試しくださいね。
味噌のワークショップというと未就学児や低学年のお子様の参加が多いですが、高学年のお子さんや中高生にも絶対に楽しい経験になるはず。大人の手を借りずに自分で「手前味噌」を仕込むことができるばかりか、発酵の仕組みや食文化、歴史等々、興味の幅が広がるきっかけになると思うのです。
今回はオンラインでの開催ということで、都内近郊にとどまらず茨城県や九州からも参加していただき、楽しい時間を共有できました。感染症拡大によって、大人にとっても子どもたちにとっても、出来なくなってしまったこと、残念なことが多々ありますが、ピンチはチャンスをもたらすもの。「一つのドアが閉まっているとき、もっとたくさんのドアが開いているんだよ」という言葉もあります。
ゆっくり時間をかけて味噌が発酵・熟成するのは、三つの季節が過ぎた頃です。世界に一つだけの手前味噌が美味しく出来上がるのを楽しみに、子どもたちと笑顔の毎日を過ごしていきたいですね。参加してくださった皆様、ありがとうございました。(遠矢：発酵マイスター)
2021年2月6日 アマシオスタジオ
協賛 株式会社天塩
