前橋小麦ツアー開催 小麦畑で収穫体験と手打ちうどん講座のご報告

「初夏の緑の中で金色に穂を揺らす、小麦畑の光景を見せたい!」
株式会社 天塩様ご協賛のもと、

群馬県前橋市を拠点に活動しているママキッズ理事

金澤が長年温めていた企画をついに開催しました。

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地元の方々のご協力のもとで前橋の豊かな自然と「粉もの文化」のおいしさに触れ、
子供たちはもちろん大人も大満足の楽しい一日に。
その一方で、農作物を生産する方々の厳しい現状を目の当たりにし、

日本の農業について考えるきっかけにもなりました。

こんにゃくの生産日本一で知られる群馬は、その気候と地形から全国有数の農作物生産地です。

野菜に果物はもちろん、大豆、ビール用大麦などの穀物類、豚肉や牛肉まで!
高級アイスクリームハーゲンダッツを日本中に届ける工場も

群馬にあることを知っていましたか?

なかでも、小麦の生産高は全国6位を誇っています。
からっ風で知られる群馬県では、水田裏作として小麦を栽培する二毛作に適している
というのがその理由です。
「二毛作!学校で習った!」
小学6年生のお兄ちゃん、机の上での学びが実体験となる瞬間でした。

東京から新幹線で1時間足らずで群馬県の高崎に到着します。
道の駅まえばし赤城で参加者の方と待ち合わせた後、小麦畑へ。

金色に実った小麦の穂。
収穫を迎える6月を「麦秋(ばくしゅう)」といいます。
秋、という漢字の「禾(のぎへん)」は穀物を意味し、作物が実る大切な時を表して
いるそうです。日本語の美しさを感じますね。
さっそく畑に入り、鎌で根元からザクザクと刈り込みます。

ずっしり重い麦の穂。

実際には機械で収穫するそうですが、手作業でするのは大変そうです。

「これをどうやって小麦粉にするんだろう」

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そんな都会っ子の私たちのために、畑のオーナーの船津さんがご自宅の工場に案内し
てくださいました。収穫しながら穂の脱穀をするコンバインは、約1000万円。バラバ
ラにした小麦の粒を一晩乾燥機にかけて袋詰めします。

お次は、石田製麺工場にお邪魔して、小麦の製粉を見学します。

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「中島式」と書かれたロール挽きの製粉機は、子供たちのおじいさんが生まれる前か
らありそうな年季の入った機械。熱を抑えながら複数のロールで段階的に小麦を粉砕
し、石臼式の製粉機より高品質できめ細かい粉を大量生産できるようになったとのこ
と。機械が動くたびに茶色い小麦の粒が挽かれていき、

真っ白でサラサラの「小麦粉」があらわれます。

地元の小麦を使ったうどんやラーメン、中力粉をお土産に買って、再び「道の駅前橋」へ。
いよいよ手打ちうどん教室の始まりです。

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ママキッズ金澤から、太陽と小麦の国と称される群馬県の特徴をスライドで紹介され
思わず「群馬県、すごい!」と歓声が上がります。
また、株式会社天塩 前原様より「製パン・麺づくりにおける塩の機能 塩と小麦の
関係」として、資料を説明していただきました。コシのあるなめらかな麺をつくるに
は、にがりを含んだ「天塩」が最適ということがよく理解できました。

手打ちうどんの材料は、中力粉と塩と水

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地粉の5パーセントの天塩を加え、全体に水分を吸わせた後、しっかりこねてグルテン
を出します。丈夫なポリ袋に入れて、足でフミフミするのは、子供たちの得意な作業
です。真剣な顔で、ていねいに「おいしくなあれ」と踏みしめます。

麵棒で薄く伸ばしてカットし、たっぷりのお湯でゆで上げたら、出来上がり。
自家製のめんつゆで、ツルツルのうどんを皆でおいしくいただきました。

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解散した後、足を延ばして近くの温泉へ寄ったご家族も。
群馬の魅力を満喫した一日でした。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。(文・遠矢友美)

協賛 株式会社 天塩