おなかの中からパワーアップ!  味噌仕込みと生芋こんにゃく作り

 

 

昨年創立50周年を迎えられた株式会社天塩様に協賛していただき,

日本の伝統調味料「米味噌」と、生芋を手練りする「こんにゃく作り」を行いました。

司会進行は、「食べ痩せトレーナー」ママキッズ田京が担当。

飛び切り元気で楽しいイベントになりそうです。

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講座冒頭、株式会社天塩 鈴木社長から、能登半島の震災について触れられました。

赤穂と同様、塩の産地として名高い能登は、海の恵みや米を利用した昔ながらの豊かな発酵食文化があります。

もともと発酵食品は、長い冬や万が一の事態でも心身の健康を守る重要な保存食として発展してきました。

災害は決して他人事ではありません。ミネラルを豊富に含む天塩で作る味噌は、私たちにとってもお守りのような存在になりますね。被災地の一日も早い復興をお祈りしつつ、穏やかな日常を過ごせることに感謝します。

 

さあ、味噌を仕込みましょう。

今年のデモンストレーションは、赤ちゃんの時から毎年味噌を仕込んでいるMちゃん。

豆をつぶすお手並みも慣れたもの。受験を控えたお兄さんの分まで頑張って、丁寧に作業してくれました。

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味噌の材料は、大豆と塩と麹です。

畑の肉と称されるほどタンパク質の多い大豆は発酵によって分解され、栄養価や旨味が増します。

「樽の中で麹の酵素が働き、発酵菌たちが美味しいお味噌を醸してくれますように…。」

目に見えない微生物の営みを想像しながら、思いを込めてふたを閉めます。

あとは出来上がりをじっくり待つだけ。今年の味噌はどんな味?楽しみですね!

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続いて、こんにゃく作り。

5年ほどかけて約700グラム程に成長するこんにゃく芋。

見た目は里芋同様泥まみれカボチャのように武骨ながら、皮を剥くと白くキラキラ、ほんのりピンク色。

でも、気をつけて!

生のこんにゃく芋には針状結晶のシュウ酸カルシウムという毒があるのです。

ママキッズ理事金澤が試しに齧ってみたところ、3日くらい口の中のしびれとチクチクが止まらなかったそうです。危ないですね~。参加者の皆さんは、手袋を装着して慎重に芋をすりおろします。

100グラムの芋に4倍量の水を加え、鍋でぐつぐつ煮込んで強アルカリの炭酸ソーダを加えると、あら不思議。モッタリした重たいでんぷん質がプルンと固まります。

「こんにゃくって、こういう風に作るんだ!」

大きな容器いっぱいに出来立てこんにゃくを詰め込んで、お土産にお持ち帰りいただきます。

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お次は、スッキリ元気になれるエクササイズの時間です。

手足を伸ばし、リズムに合わせて動きましょう。

始めは恥ずかしそうだった子どもたちもすぐに笑顔に。

『やせたい人はもっと激しく! 肩こり解消のためにがんばって~』

声掛けをするママキッズ田京の勢いに押され、ママ世代も張り切って体を動かしてくれました。

決めポーズも息を合わせてばっちり気持ちよく、運動するってやっぱり楽しいですね。

 

 

お待ちかねの試食タイム。

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メニューは、

:たっぷり野菜の味噌汁

ママキッズ理事川上が築地で求めたそのまま食べても美味しい煮干しで出汁を引き、たっぷりの群馬の野菜を煮込みました。味噌はもちろん天塩味噌。

:こんにゃく田楽

手作りこんにゃくを温めて串に刺し、みりんを加えた甘い味噌だれでいただきます。

;白菜の浅漬け

新鮮な白菜を味噌でギュッと漬け込んで、即席のお新香に。

;生みそむすび

炊き立てご飯にお味噌をつけて。

 

どれもとびきり美味しく、和食の底力を感じます。シンプルな料理こそ、素材や調味料が大切ですね。

 

 

お帰り際には、一人一人にお土産をお渡ししました。

天塩さんのご厚意で、天塩を使ったレシピ集「塩の料理帖」(角田真秀 誠文堂新光社)まで

いただき、歓声が上がります。

「鈴木社長、ありがとうございました!」

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おかげさまで、今年もメンバー全員で集まることができました。

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参加してくださった皆様、ありがとうございました。

(発酵マイスター/発酵プロフェッショナル 遠矢)